三ノ宮比々多神社例大祭

三ノ宮比々多神社例大祭

比々多神社の祭礼に一本柱人形山車が三台出される。

山車は朝一番で神社の蔵から引き出され、道路脇で一本柱が組み立てられる。構造は簡素だが、上端から円く放射状に水垂の飾りものを垂らし、錦絵にある天下祭の山車を彷彿とさせる。山車人形は、三之宮が加藤清正、栗原は熊谷直実、神戸は仁木弾正で、いずれも簡単なからくりで右腕だけ動くしくみ。
午後、神輿が神社を出発、渡御行列は山車の横を通過し、氏子地域を巡り山車を従えて神社へ戻る。のどかな田園風景の中を、神輿に続いて三台の山車が連なっていく。今ではなかなか見られなくなった素朴な村祭りの様だ。神輿が威勢よく宮入りしたのち、山車は栗原、三之宮、神戸の順で宮入りし、境内で俵に入った餅がまかれる。この餅をいただくと、一年間無病息災の御利益があるといわれる